新入社員がやってきた!研修どうする?
ウチの会社にも新入社員が4人加入しました(2015年4月)。
40人の会社に4人の新卒が入るのは中々のインパクト。
大きな期待をかけて採用した4人を早期に戦力化して活躍してもらえるかで会社の将来が決まります。
さて、どんな研修をするか。。。
新入社員研修講師を新入社員が務める研修
研修で最も大事なのは、研修コンテンツそのものよりも、受講者をいかに学ぶ気持ちにさせるか、だと思っています。
で、やってみました。新入社員研修講師を新入社員研修が務める研修 (社内では研修研修と呼んでいます)
研修研修の意図
- 教わるよりも教えるほうが圧倒的に身になる
- 研修資料を作る過程で既存社員との交流ができる
- 人事が楽をできる
新入社員に伝えたこと
- 新入社員にとって何が必要か、何を学ぶべきかを自分たちで考えて学習して
- 1週間後、既存社員が新入社員役をやるので、そこで新入社員に教えるつもりで研修講師をやって
- 必要であればいくらでも社員に頼っていいよ
- 役割分担はしてもいいけど、全員が全てのパートを理解して教えられる状態じゃないと意味ないよ。誰がどのパートを発表するかは発表直前に決めるから。
うーん、我ながらヒドいですね。
よく文句も言わずについてきてくれたものです。
やってみてどうだった
結論から言うととっても良かった。
全ての企業が導入すればいいと本気で思っていたり。
- 研修に臨む姿勢が主体的だった
何しろ何が必要か、から自分たちで考えて取り組んでいるので、主体的にならざるをえない。
既存社員や他社社員に教えなきゃ、という緊張感も良い方向に左右していたと思う。
- 通常の研修よりもインプットの量が多かった
10教えるには100のインプットが必要ですから。
- 既存社員の協力を得るプロセスを自発的に体験できた
新入社員に限らず、仕事で成功するには色々な人の力を借りるわけですが、
そのプロセスを本業に入る前に自発的に体験できたのは大きかったと思います。
- 良質な失敗体験ができた
コレは意図していなかった効果。
スケジューリングから資料作成から、何から何まで新入社員に任せていたからか、研修発表当日のクオリティは正直ひどいものでした。
最後に社長より、
「どんなにプロセスを頑張ってもアウトプットがしょぼければ意味がない。お客様の前ではアウトプットが全て」
と言われてかなりこたえていた様子。
その日の夜や翌日に、自主的に集まって反省点をまとめていました。
「もっと早くから社員に頼っていれば・・・」
「情報共有や相談をもっとこまめにしていれば・・・」
「アウトプットへの意識、足りていなかったな・・・」
などなど、絞り出すような実感のこもった反省が語られていました。
魂のこもった振り返りを聞いて、研修が成功した(発表は失敗だったかもだけど)と感じた瞬間でした。
この魂の振り返りは、通常の研修では絶対に出なかったと断言できます。
課題を与えるタイプの研修でも難しかったなんじゃないかな。
次回への反省
良質な失敗体験を積むという意味でも有用だと感じた研修研修。
来年もやろうと考えています。
来年やるとしたら、
- 失敗体験を実感してもらうために、本気で取り組むよう仕掛ける
- 他社員の協力を得られやすくなるよう根回ししておく
などをより意識して設計しようと考えています。
新入社員研修講師を新入社員が務める研修、オススメですよ。
↓研修受講者目線でまとめた記事↓
追記)2016年の新人研修では下記のようなことをやりました。