晴天の霹靂のごとき部下の退職
能力が高く、素直でやる気もある若手社員が自分のチームに配属された。しっかり育てて自分の右腕に、ゆくゆくは会社の中核に…と目をかけていたメンバーからある日突然辞表を提出された…。どうしてこれだけ期待も評価もしていたのに辞めてしまうんだ…せめて事前に相談してくれれば…そんな経験ありませんか?
でも、辞めた本人からすれば、「逆に何で辞めないと思ったんですか?」という気持ちかもしれません。
優秀と思っている人ほど、辞めるリスクが高い
当たり前の話ですが、社内で活躍している人ほど社外でも活躍の可能性が高く、働く先の選択肢は多いはずです。
また、活躍している社員は自分に自信を持っているので、働く環境が変わってもやっていけるだろう、と転職をポジティブに考えています。
ですので、期待をかけている人ほど辞めていく、のはある種当たり前なのです。
メンバーが自社で働く意義と理由を把握する
そうはいっても、期待をかけている社員に急に辞められたら困ります。
仕事観・キャリアプランはそれぞれですので、辞められないようにする万能薬はないのですが、最低限、その社員が自社で働いている意義を把握しておく必要があるのではと感じています。
- その社員がどんな仕事観を持っていて、将来どうなりたいと考えているのかを把握するため対話する
- 社員の目指すキャリアを実現するために自社で働く意味/理由はどこにあるのかを一緒に考える
- もし自社で働く意味/理由が薄いと感じられる場合は、代替で提供できるモチベーションは何かを考えておく
上記を日ごろから行っておくことで、少なくとも「青天の霹靂で辞められてしまった」という事態の多くは避けられると思います。逆に、もしメンバーが自社で働く意義を把握していない場合や代替で提供できるものがない場合、辞めていないのはたまたまであって、何かの機会があればすぐに辞めてしまう可能性があります。
ちなみに、キャリアパークの円満退職の退社理由ベスト3!気持ちよく仕事を辞める方法とはによると、建前の転職理由1位は「キャリアアップしたかった」で、本音の転職理由1位が「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」という恐ろしいアンケート結果が出ています。
ギクっとした方、メンバーと対話の時間を作ってみてはいかがでしょう?