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なべはるの人事徒然

フィードフォース人事の中の人。採用、教育、評価制度、組織活性など、日々考えていることを綴ります。現在人事で働いている方、人事の仕事に興味のある方、就職活動中の学生などに読んでいただけたら幸いです。

逆求人から「逆」がなくなる日

加熱する新卒採用市場

倫理憲章の再見直しが検討されているようで、経団連加盟かつ倫理憲章に同意している企業の選考開始が8月なのか6月なのか、学生も企業も振り回されることになりそうです。

一方で、景気は上向きで企業の採用意欲は高まっているので、就職率は高水準をキープ。2016年卒の就職も時期の混乱があった割には高い水準の内定率になりそうです。

blogos.com

特にベンチャー企業の採用意欲と採用競争は熱を増しており、2017年卒の採用活動は今年の5月頃からインターンシップの集客に各社しのぎを削っています。

今日は、そんな新卒採用市場から生まれた逆求人イベントについて考えてみます。

通常の採用イベントは学生が企業ブースを回る

通常の採用イベントでは企業がブースをかまえ、学生が興味のあるブースを回り企業の説明を聞きます。大きなところではリクナビLIVEやマイナビEXPOなどがあり、数万人のリクルートスーツを着た学生が行列を作る様子をニュースで見たことのある人もいるかもしれません。

news.mynavi.jp

逆求人イベントは、企業が学生を回る

一方、逆求人イベントは企業が学生のところに行き、1対1で学生の自己PRを聞きに行きます。通常の採用イベントとは全くの逆なので、「逆求人」イベントと呼ばれています。

参加企業は事前に学生のプロフィールやスキル等をチェックし、自社に合いそうな学生を指名します。面談では学生の自己PRを聞いたうえで、その学生にとって自社のマッチするポイントをじっくり30分程話します。また、イベントの参加者は事前に人材会社との面談を通して選抜されており、誰でも参加できるわけではありません。
誰でも参加可能で、企業側からはどんな学生かも分からない10人以上の学生に対して一方的に話す採用イベントとはやはり全くの「逆」です。

逆求人イベント実施企業の例:ジースタイラスサポーターズローカルイノベーション

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逆求人イベントの利点

通常の合同説明会ではなく、逆求人イベントを利用する利点は大きく下記の2つです。()内が学生視点です。

自社に合う人材にだけ接触することが出来る(自分に興味のある企業とだけ話ができる)

上に述べたとおり、逆求人イベントでは事前に学生のプロフィールをチェックし、自社に合いそうな学生のみを指名します。

通常の合同説明会では、当然自社には合わない学生にも公平に説明しなければなりませんが、逆求人イベントでは最初から口説きモードで接することができます。
学生から見れば、自分に興味を持っている会社の話だけを聞くことで、無駄なエントリー、無駄な不合格で気を落とすことが減るでしょう。

知名度が低くても逆転可能(今まで知らなかった会社を知るきっかけになる)

通常の合同説明会では、どうしても自分の知っている会社を優先的に回る学生が多数派です。知名度の高い企業ならブースが盛況になるでしょうが、知名度の低い会社では同じ金額を出してイベントに出展しても少人数としか接触できないことになります。

逆求人イベントでは企業が学生を指名するので、知名度によるハンデはありません。1対1の面談でしっかり自社の魅力を伝えることができれば、知名度の高い大企業よりも魅力に感じてもらうことは可能なのです。
学生から見れば、意図しない企業(それも自分のプロフィールに興味を持っている)企業との出会いが生まれるチャンスとなります。

逆求人イベントは「逆」じゃない

自社にマッチする人材とだけ、知名度に左右されず1対1でじっくり話をすることで、通常の採用イベントよりも断然採用につながりやすく(学生目線では内定を得やすく)なります。

こうして考えれば考えるほど、逆求人イベントはどんな採用イベントよりも本質的な「人」を「求」めるイベントだと思えてきます。逆求人イベントから「逆」がなくなって採用活動のスタンダードになる日も来るかもしれません。