なべはるの人事徒然

フィードフォース人事の中の人。採用、教育、評価制度、組織活性など、日々考えていることを綴ります。現在人事で働いている方、人事の仕事に興味のある方、就職活動中の学生などに読んでいただけたら幸いです。

年間60冊本を読む人事がオススメする、就活生が読むべき本5選

本好きの人事が就活生向けにオススメの本を紹介するよ

突然ですが、読書が好きです。5年ほど前から読書メーターで読んだ本の記録をつけているのですが、それによると5年間で338冊(小説含む、漫画含まず)読んでいるらしいです。1年にならすと60冊強、1か月で5~6冊です。何だか思ったより読めてないですね。
本当は月10冊くらい読みたいところですが、忙しくなるとやはり読書量減ってしまいます。年末年始はカフェで読書三昧したいですね。

そんな私が独断と偏見で選んだ、これから就職活動をする方・新しく社会に出る方にオススメする本を5冊紹介してみようと思います。
年末年始の読書に是非どうぞ。

f:id:nabeharu:20150524164510j:plain

就職活動はマーケットでの勝負!『マーケット感覚を身につけよう』

一冊目は王道でちきりんの『マーケット感覚を身につけよう』

ちきりんによれば、日本の学校は極めて市場性が低く、マーケット感覚を得づらいらしいです。自分自身にどんな価値があるのか、誰が何に価値を感じてお金を払うのか、というマーケット感覚を身につけることで、会社選びや仕事観の醸成に役立つことと思います。面接でのアピールも、受け手にとってどう価値を感じるかというまさにマーケット感覚が重要ですし。
下記に、読んですぐの感想レポートをまとめています。

nabeharu.hatenablog.com

進路に悩む貴方にユルいキャリア相談『好きなようにしてください~たった一つの仕事の「原則」~』

2冊目は、会社選びで悩める貴方に、楠木先生の『好きなようにしてください』

  • 大企業で安定をとるべきか、ベンチャー企業でやりがいをとるべきか
  • やりたいことをやるべきか、現実を見るべきか
  • 将来転職しやすいようなスキルを身につけるには

などなどの悩みに全て「好きなようにしてください」のみで答えています。
楠木先生らしいユーモアたっぷりとゆるさあふれる文章力で肩の力を抜いて楽しめる1冊ですが、「皆が思うほど環境で人生は左右されず、好きなように選んだ先で頑張れるかが重要。選択が間違ったと思うならまた違う道を好きに選べばいい」という本質的かつユルいメッセージが染みます。
こちらも、過去に読書レビューを書いています。

nabeharu.hatenablog.com

ITがもたらす生活の変化に思いをめぐらせる『インターネットの次にくるもの~未来を決める12の法則~』

ユルめの本が続いたので、少し難しめの本も紹介しておきます。ケヴィン・ケリーの『インターネットの次に来るもの』

ITなしでは語ることのできないこれからの世界。一体どんな世の中になりどんな生活になるのか...AIに仕事が奪われるニュースを目にすることもあり、何となく不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
この本を読むと、ITによって未来がどう変わるのか・私たちの生活はどうなっていくのか...その可能性を覗き見ることができます。書かれていることのうち、私たちが生きている間は実現しないこともあるでしょう。それでも、テクノロジーが進化すればこんなことができるようになるんだ!私たちが生きている今は、こんな未来と地続きになっているんだ!とテクノロジーの可能性に純粋にワクワクします。

IT業界に興味がある人や起業を考えている人は必読ですし、ITの進化に何となくの不安を感じている人にもオススメです。

社会問題を親しみやすい話題で理解する『なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか? ~日本人が知らない本当の世界経済の授業~』

あまり就職活動とは関係ありませんが、私が学生時代に読みたかったと強く思える『なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?』

マイナス金利・テロ・少子高齢化・年金...などの私たちが直面している様々な問題を、普通の大学生にも分かりやすく解説してくれています。
解説するために、「進撃の巨人」「鋼の錬金術師」「セックスアンドザシティ」「セカイノオワリ」などのマンガやドラマ、音楽を例にしてくれるので政治・経済が苦手な人で読みやすいと思います。

ただ、少し偏った思想もあるようので全て真に受けないよう気をつけましょう。

ユルくてリアルなドタバタ仕事活劇『カイシャデイズ』

最後は小説枠。かなり悩んだのですが、あえて王道を外して、山本幸久さんの『カイシャデイズ』にしました。

中野にある小さな内装工事会社の普通のサラリーマンを描いた、ちょっと普通じゃないお仕事奮闘劇。『下町ロケット』みたいな熱い話ではなく、ゆる~くコメディタッチに描かれています。
山本さんの著作はどれもそうなのですが、仕事って、そんなにキラキラしたものでも恰好よくもないけど、でもそんなに悪いものでもないよっていう気持ちにさせてくれます。就職活動で疲れて、一息入れたいときにおすすめです。
巻末に、短編の「シューカツデイズ」も収録されています。

山本さんの他の著書では、『ある日、アヒルバス」もオススメ。ひたすら笑えます。

 

以上、独断と偏見で選んでみましたがいかがでしたでしょうか?
王道になりすぎず、意識高い系ばかりにしすぎず、と頭を使って選んでみたつもりです。年末年始は、読書に時間を使ってみてはどうでしょう。