これを読んでいる皆さんは自分の会社のことを良い会社だと感じているでしょうか。
感じているのなら、どの点からでしょうか?
意外と自分の会社が良い会社かどうかは分からないもので、明確に説明できる人は少ないかもしれません。
皆が気になる人・社風
良い会社の定義は人それぞれですが、どんな人でも「誰と働くのか」「どんな雰囲気で働くのか」は気になると思います。
↓ちょっと古いデータですが就職先を選ぶ学生も「雰囲気・社風」を1番重視しているとのこと。
やっぱり毎日のことですから、どんな仕事をするのかと同じかそれ以上に、どんな人と働くかも重要ですよね。
「人」を一番多く見ているのが人事
そこで、記事タイトルについてです。
最近、自分の会社のことを良い会社だなぁ~としみじみ感じるのですが、それって人事として働いてるからこそ感じられることもあるんじゃないかな、と思ったのです。
社内の「人」のことを四六時中考えるのが人事です。当然、日々あらゆるところで人 = 社員の話を聞く機会がたくさんあります。
そういった場面を大まかにまとめると以下の3つ。
色々な社員・経営陣の話を聞く機会が多くある
人事部以外の部署で普通に仕事をしていると、コミュニケーションをとる相手は自分の所属する部署+業務上関連のある社員くらいなもので、業務上関連のない社員とのコミュニケーションはたばこ部屋や社内部活、部署横断プロジェクトなど、特別な場面に限られてしまいます。
また、規模が大きい企業では社長・役員と日常でコミュニケーションをとる機会はさほど多くありません。
しかし、人事部は採用、研修、制度、労務その他の業務全てが、色々な部署の色々な年次の社員や経営陣とコミュニケーションをとる必要があります。そのことから、社内にどんな人が働いていてどんな考えを持っているのかを知ることができます。
入社・退職の人の流れと感情が見える
新しい社員が入社するとき、社員が会社を辞めるとき。当然人事が介入します。
- どんな思いで前職を辞め、自社を次のフィールドとして決断したのか。
- どんな人がどんな思いで自社を辞める決断をして、次にどんなフィールドを選択したのか。
そういったことが自然と分かります。特に退職時というのは人の本音が出やすく、(元)社員が自社に対してどんな感情を持っていたのかを良くも悪くも感じることができます。
本業以外への取り組み姿勢が分かる
最後に。これが一番大きな要因だと思っています。
繰り返しになりますが、人事の仕事は人事だけでは絶対に成り立たず、現場の社員や経営陣の協力が必要不可欠です。
当然ですが協力を仰ぐ社員は現在の部署での本業があります。営業なら今月の目標達成のためにギリギリのスケジューリングで動いているかもしれませんし、エンジニアなら納期間近にトラブルが発生している状態かもしれません。
そんな中で人事から、やれ学生と面談してくれ、研修講師を頼む、休日に採用イベントに出てくれ等々…様々な依頼がくるわけです。普通だったら嫌でしょう。
そんな、普通だったら嫌だ、断っても特に問題もない通常業務外への仕事に対する取り組み姿勢にはその人の本質的な何かが見える気がします。
今の会社で人事として仕事を始めて1年余り。人事部員は私しかいないので、現場社員に頼りまくりなのですが、本当に皆主体的に取り組んでくれて、至らない自分をサポートしてくれて感謝してもし足りないくらいです。
特に最近はサマーインターンシップの受け入れで常に現場社員に協力してもらっている中で、「良い会社だなぁ」としみじみ感じたのでこのブログを書きました(ノロケ)。
※念のためですが、人事に協力しないのがダメという話ではなくて、主体的に協力してくれる社員がいるのが素晴らしいというお話。