なべはるの人事徒然

フィードフォース人事の中の人。採用、教育、評価制度、組織活性など、日々考えていることを綴ります。現在人事で働いている方、人事の仕事に興味のある方、就職活動中の学生などに読んでいただけたら幸いです。

日本人は本当に働きすぎなのか

お正月です。年末年始は久しぶりの連休でゆっくりと過ごしている方も多いと思います。
というわけで(?!)今回はお休みについて。働きすぎと言われる日本人が本当に働きすぎなのかについて調べてみました。そんなに固い話でもないので肩の力を抜いてお読みください。

日本人は働きすぎ!?

よく、「日本人は働きすぎだ」とか「長期休暇が取りづらい」とか「日本の通勤ラッシュはクレイジーだ!」なんて声をTVやネットで目にします。フランスでは1ヶ月のヴァカンスをとるのが当たり前、とか聞くと羨ましいなと思ったり。
下記サイトのように、海外と日本の働き方を比較しているサイトなんかもあります。

u-note.me

日本人が働きすぎと言われる根拠はいくつかあって、代表的なところでは下記3点でしょうか。

  • 有給消化率が低い
  • 長期休暇がとれない(とる文化がない)
  • 残業が多い

今回はその中でも、「休日」に焦点を当てて考えてみました。世界各国と比較すると日本の休日は多いのか少ないのか。

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有給休暇取得日数比較

まずは有給の取得日数比較です。下記サイトを参考にしました。

welove.expedia.co.jp

上記サイトによると、日本は年間有給取得日数12日で、主要26カ国中下から3番目です。ちなみに最下位は韓国の6日、次がアメリカの11日です。

日本は世界一有給を取らない、というイメージを持っているかもしれませんが、実は2014年から有給消化率のワーストは脱却しています。

ブラジル、フランス、スペインは30日支給で30日取得してます。めちゃくちゃ多いですね。ヨーロッパ圏では支給日数=取得日数が当たり前なので消化率という概念がそもそもないのだとか。

祝日数比較

有給の取得日数だけでなく、祝日数も比較してみましょう。

www.mercer.co.jp

マーサーの世界福利厚生調査データによると、日本の年間祝日数は15日で世界3位です。1位はインド、コロンビアの18日。少ないのは7日のメキシコ、8日のオランダ、イギリス、ハンガリーなど。

有給休暇取得日数+祝日数ランキング

上記2つを比較して、ランキングを作ってみました。有給休暇のほうのデータが12カ国分しかないので、データとしては不十分ですが一応の参考にはなると思います。

  1. スペイン 44日(有給30日+祝日14日)
  2. ブラジル 42日(有給30日+祝日12日)
  3. フランス 41日(有給30日+祝日11日)
  4. オーストリア 37日(有給25日+祝日12日)
  5. イタリア 36日(有給25日+祝日11日)
  6. インド 33日(有給15日+祝日18日)
  7. 日本 27日(有給12日+祝日15日)
  8. 香港 27日(有給15日+祝日12日) ※7位タイ
  9. シンガポール 25日(有給14日+祝日11日)
  10. 韓国 22日(有給6日+祝日16日)
  11. アメリカ 21日(有給11日+祝日10日)
  12. メキシコ 19日(有給12日+祝日7日)

日本は7位という結果でした。確かにスペイン、ブラジル、フランスなどに比べると休みは少ないですが、アメリカや韓国に比べると実は休みが多いことも分かります。

というわけで、日本人は働きすぎか?に関して調べてみたところ、確かに休日数の多い国に比較すると休日は少ないが、日本より休みが少ない国も割とあるというふわっとした結論になりました。

労働時間や病欠の扱い方など、論点は他にもたくさんありますが、今回は単純な休日数の比較ということで悪しからず。

 

2016年1月5日追記)

今年から新たに山の日(8月11日)が追加されましたね!休日数ランキングが7位タイから単独7位になりました!(笑)