新卒採用の仕事に関わるようになって8年ほど。数多くの学生と接してきました。
そんな中で、個人的にひっそりと気をつけていることをまとめてみます。
「こうじゃない採用担当者はけしからん!」という趣旨ではありませんのであらかじめご了承ください。
学生を子ども扱いしない
普段接する学生は年齢でいうと20代前半。30を越えてお腹の出てきた私たちおじさんからすると若いです、まぶしいほどに。あいつら、オールで飲んだ翌日にバイトの早番とか入れられる体力あるんですよ、きっと(偏見)。
とはいえ、私たちから見れば若いとはいえ、彼らはもう成人した大人でもあります。自分の意志でこれまでの人生を生きてきて、自分の意志で今後の進路を決めようとしている一人の大人です。
採用担当者と学生は、「おじさん⇔若者」「採用する側⇔される側」という、採用担当者の上から目線が許される勘違いを起こしがちな構図ですので、うっかり上から目線で学生を子ども扱いしないよう、気をつけています。
上から目線、子ども扱いをしないように具体的に気をつけていることは下記のとおり。
- 敬語で話す
対等な大人の1人として、基本的に敬語で話をします。 - 原則として「~さん」づけで呼ぶ
個人的なこだわりですが、「~くん」づけで呼ぶことも控えてます。
あだ名で呼べるほど親しくなったら別ですが。 - 「あの子」など、「子」呼ばわりしない
親じゃありませんし。ハタチ過ぎの子どもがいるほどの年でもありませんし。
自社の内定者や新入社員を「ウチの子」と呼ぶほど自社と社員に愛着を持つ採用担当者は嫌いじゃないですけどね。私は言いません。 - お客さま扱いしない
子どもではないけど、お客さまでもない対等な関係だと思って接しています。
対等な関係なので、自社のアピールは一生懸命します。 - 勝手に社会の枠にあてはめない
「最近就活どう?」みたいな会話の始め方は控えています。大学に入学→卒業→一般企業に就職、というのは採用担当者からすれば当たり前のことかもしれませんが、それしか選択肢がないわけでもありません。
卒業せずに起業する人、海外に行く人がいるかもしれませんし、就職するにしても、皆と同じように就職活動しなければいけない決まりもありません。就職活動は数多くある選択肢のうちの1つに過ぎない、という前提で話をします。
根底にあるのは、「最近の若者はすごい」
「最近の若者はけしからん」という言葉はエジプトの遺跡からも出てきた、なんて逸話もあったりしますが、客観的に見ても主観で見ても昔より今の若者のほうがどう考えてもすごいと思います。
私たちおじさんよりも、体力も学習力もポテンシャルもITの活用機会もチャンスも時間もたっぷりもっています。勝てるのは年金の受取額くらいなのでは。
そのすごい若者と接する以上、相応の敬意を払って対等に扱い、そのうえで「負けるもんか」と大人げなく対抗意識を燃やすのが私なりのこだわりです。
とはいえ、これらのこだわりはあくまで私の個人的なものですので、そうでない採用担当者を批判したいわけではありません(自社の人事メンバーにはこだわりを共有してますが)ので悪しからず。