スクラム採用セミナーに参加して分かった、人事だけでは採用がうまくいかない3つの理由
Scrum Recruiting LABO #1 に参加してきました
気になっていたイベント、Scrum Recruiting LABO #1 に参加したレポート記事です!
Facebook のタイムラインで下記の記事が流れてきて、「スクラム採用」?なんだそれは?!と思って参加してきました!
豪華な登壇者の皆さま
登壇者は、HERP 庄田さん・YOUTRUST 岩崎さん・hey 佐俣さん・メルカリ 石黒さんと超豪華な方々です。
スクラム採用とは
そもそもスクラム採用って何なのでしょう?
公式 によれば、
近年、企業と採用候補者の最初の接点が、社員からの紹介・SNS・イベントなど人事部の管轄外で発生するケースが増加しています。この多様化された採用チャネルに対応するために「得意な人が得意な領域を担当する」という考えに基づき、人事部以外の社員も肩を組む(スクラム)ように、採用活動に参加し、採用結果の責任まで負うことで採用効率を高める採用手法です。
とのこと(太字・下線は筆者)。
経営陣・現場のメンバー・人事が一体となって採用目標に向かって力を合わせて取り組むこと、だと理解しました。
イベントに参加してみて改めて、いまスクラム採用が必要な理由をわたしなりに整理してみました。
流行りだからやるんじゃなくて、背景もしっかり理解したうえで導入したほうがきっとうまくいくと思うので。
スクラム採用が必要な理由① 急速な環境変化と専門性の多様化
ビジネスの環境変化が激しくなるにつれて、働く人の専門性もどんどん多様化しています。
データサイエンティスト・カスタマーサクセス・インサイドセールス・ハイパーメディアクリエイター笑 etc... パっと思いつくだけでも、数年前には存在しなかった職種がたくさんあります。
そんな中で、人事がすべての職種を完全に理解して求める人材要件や採用手法を企画していくのは現実的ではありません(特にエンジニア採用では人事の理解不足が顕著に現れます)。
そこで、スクラム採用が提唱するように、求める人材要件の策定は現場社員が行い、求人の広報施策は人事が考える、というようにお互いの強みを活かして採用活動を行う必要が出てきたのだと理解しています。
スクラム採用が必要な理由② 個人起点の転職の増加
職種や専門性の多様化だけでなく、採用手法や転職方法も多様化しています。
一昔前であれば、転職といえば人材紹介会社か転職サイトに登録して紹介された企業に面接を受けに行くくらいしか選択肢はありませんでした。
しかし現在では、転職サイト自体も多様化/細分化していることに加えて、リファラル採用やTwitter採用のように、そもそも転職市場に出てくる前に転職活動が終了しているなんてことも珍しくなくなってきました。
YOUTRUST の岩崎さんは、「優秀な人ほど転職活動前に勝負がついている」とイベントで発言されており、まさにそのとおりだなと思います。
こうなってくると、人材紹介会社や転職サイトなど転職市場にのみ網をはっていた従来の人事施策だけでは立ち行かなくなります。
転職市場に出てくる前の優秀な人材といかに接点を作るか?を経営陣・現場メンバーとともに設計していく必要があるのです。
スクラム採用が必要な理由③ 採用は経営の重要課題
理由というか前提ですが。
今回のイベントで、メルカリの石黒さんと hey の佐俣さんが口をそろえて言っていたのは、「採用は経営の重要課題だから、経営陣がコミットすること」。
事業の成長と理念の実現のために、採用が経営において重要な課題であるのであれば、採用を人事だけの仕事とするのではなく、経営陣含む会社全体で取り組むのはごく自然なことですね。ここが組織としてコンセンサスとれているか?が何より重要なように思います。
下記はイベント中の Twitter 実況の一幕。
Q.どうしたら経営陣がコミットできますか?
— ガチエリアガチ勢人事のなべはるさん (@nabeharuj) 2019年3月13日
A.コミットしている経営陣と働くのがいちばん。
元も子もない!! #scrum_recruiting
参加できなかった人のためのリンク集
以上、イベント参加レポートを「なぜスクラム採用が必要か」という切り口でまとめてみました。
当日のイベントでは他にも多くのおもしろい話がされているので、参加できなかった方は下記からどうぞ~。
Twitter 実況
ハッシュタグは #scrum_recruiting でした。けっこう盛り上がってました!
まとめ記事
scouty 二井さんの記事。たいへん分かりやすいレポートです。
dely Kanna Yamaguchi さんの記事。人事じゃないのに参加されたとのこと。まさにスクラムですね!