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なべはるの人事徒然

フィードフォース人事の中の人。採用、教育、評価制度、組織活性など、日々考えていることを綴ります。現在人事で働いている方、人事の仕事に興味のある方、就職活動中の学生などに読んでいただけたら幸いです。

転職サイトのスカウトメールは心をこめて送ろう

人事の皆さん、今日もスカウトメールを送る日々でしょうか。お疲れさまです。
人事以外の皆さん、転職サイトからスカウトメールが送られてきた経験はありますでしょうか。自分と全然関係ない文面のスカウトメールにイラっとしたことは?

今日はそんな皆さんのために(?)転職サイトからのスカウトメールについて考察してみます。

転職サイトに登録すると必ず送られてくるスカウトメール

転職サイトに登録したことのある方は分かると思いますが、現在ではほとんどすべての転職サイトに「スカウトメール」かそれに類する機能がついています。
スカウトメールを経験したことのない方は下記にまとまっているサイトのいずれかに登録してみはいかがでしょうか?登録ほどなくしてスカウトメールが送られてくることと思います。

liginc.co.jp

このスカウト機能があることでの利用者・運営者それぞれのメリットは下記のとおりです。

<スカウト機能のメリット>

  • 求人を掲載している企業・・・求人広告載せるだけでは応募が来ない候補者に対して自社求人を訴求することができる
  • サイトを利用する求職者・・・自力では見つけられなかった求人を知る機会が増える。能動的に求人を探さなくてもよい
  • サイト運営者・・・上記2つにより、マッチング成功数が増える。結果としてサイトの価値向上、売り上げ向上

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バラまかれる大量スカウトの悪影響

上記のように本来であれば採用活動・転職活動・サイト運営者の皆が得をする転職サイトのスカウト機能ですが、ろくに登録者のプロフィールや経験を見ないで大量にバラまかれるDM(ダイレクトメッセージ)型のスカウトメールが横行すると、結果的に利用者全員が損をする結果になるので気をつける必要があります。

大量にバラまかれるDM型スカウトとは、下記のように送られるものです。

  • 求職者個別のプロフィールを見ないで送る
  • 一定の条件の求職者に一括で送る(例:「20代」「営業経験」「東京勤務希望」など)
  • 定型の文面で全員に同じ内容のメールを送る
  • 面接確約でなく、応募後に書類選考がある
  • 上記の条件で送っても面接に到達する確率は低いので、それを見越して大量に送る

このような大量バラまきスカウトが横行すると、下記のような悪影響が出る可能性があります。

大量バラまきスカウトを各社が送信する

求職者に大量の、かつマッチング確率の低いスカウトメールが届く

大量にメールが届くので、スカウト開封率が低くなる

たまにメールを開いても定型文かつ自分にマッチしていない求人の確率が高い

メールが来ても有益な情報を得られないという体験が重なり、ますますスカウト開封率が低くなる

スカウト開封率・返信率が低いと更に多くのスカウトメールを送信する必要があるため、更に大量にスカウトを送る(一番上へ戻る)

大量かつ質の低いスカウトが横行すると、求人を掲載する企業にとっても求職者にとっても、そしておそらくサイト運営者にとっても不幸な結果になりかねません。

そして、1度この負のスパイラルに陥ると、中々抜け出すことはできません。
例えば、スカウト開封率が3%しかないサイトを利用するとしたら、真面目に時間をかけて1人1人にスカウトを送っても割りに合いませんから、どの企業も大量にDM型スカウトを送ることになるでしょう(私でもそうします)

このような大量スカウトが横行するサイトで得をするのは、知名度の高いブランド企業(「○○社からスカウトが届きました」の時点で開いてくれやすい)か大量のスカウトを送るリソースが豊富な企業企業だけです。

バラまき大量スカウトが行われない工夫をする転職サイト

上記のような大量スカウトによる負のスパイラルに陥らないようにするため、転職サイト側で下記のように工夫している場合があります。

  • 面談/面接を確約させる
    スカウトメールを送った場合は書類選考なしで面談/面接を確約させるものです。かなり強力な対策で、送った以上は希望者全員を面談/面接しなければなりませんから、1人1人のプロフィールをしっかり見て送る必要があります。
  • 送付数に上限を設ける
    月20件までなど、スカウト送付可能数に上限をつける方法です。サイト全体でのスカウト流通量をコントロールすることができるので、スカウト1通1通の重みが増し、開封率が向上します。
  • 1通ずつしか送信できない
    大量スカウトが送られるタイプのサイトには必ず「検索結果全員に一斉スカウト機能」があります。大量バラまきスカウトを防ぐためにこの機能を意図的に外しているサイトもあります。
  • 求職者検索機能が充実
    大量スカウトを送ることを直接的に抑止するのではなく、個別スカウトを送る意味づけを強化しているケースです。経験業種や職種・スキルを細分化したり、転職先に求める条件で検索できるようにすることで目当ての求職者を探しやすくしています

質の高いスカウトメールが求職者の許容量を超えない程度に豊富に流通することがサイト自体の価値を大きく左右することを理解しているサイト運営会社は、上記のような施策でスカウトメールの質と量をコントロールしているのです。

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知名度の低い会社こそ、1通1通心のこもったスカウトメールを

知名度が高く採用ブランドのある会社であれば、求人広告の掲載や大量バラまきスカウトでも有望な求職者を集めることができるのかもしれませんが、ほとんどの会社はそうではないでしょう。

1人1人個別に送る、本来の意味でのスカウトメールは、知名度に関係なく求職者に自社をアピールするチャンスです。上記で挙げた特徴を持つ転職サイトで1人1人のプロフィールを見たうえで、自社に合う人にのみその人に合わせたメッセージを送ることが私たち知名度に劣る会社が採用を成功させる近道になることでしょう。

↓愛のあるスカウトメールを送ることで「メスライオン」のブランディングを確立している方まで↓

blog.inst-inc.com

スカウトを1通1通心を込めて贈ることが、採用活動成功のためにも、求職者にとっても、(長期的にみて)サイト運営会社にとっても得になると信じています。

↓ 1年前に書いた記事、スカウトメールを頑張って採用を成功させた事例です↓

nabeharu.hatenablog.com

(おまけ)個別スカウトの波は新卒採用にも

1人1人のプロフィールを見て個別にスカウトを送る流れは中途採用だけでなく新卒採用にもきています。

最近出てきた個別スカウトが前提のサイトのほとんどは、上記で挙げたバラまきスカウトが送られない工夫を備えています。
中には面白い経験や思想を持った学生も多いです。「学生のアピールはいつも聞いたことのあるようなエピソードばかり」なんて言っちゃうオジさん方は、一度スカウト型新卒サイトをのぞいてみては?

i-plug.co.jp