なべはるの人事徒然

フィードフォース人事の中の人。採用、教育、評価制度、組織活性など、日々考えていることを綴ります。現在人事で働いている方、人事の仕事に興味のある方、就職活動中の学生などに読んでいただけたら幸いです。

新人には"他流試合"をさせるべし 他社合同新人研修の効果と感想

他社合同新入社員研修をやってみた

5月も中旬になり、新人の受け入れ・研修も一旦落ち着いた会社も多いと思います。
フィードフォースでは、4月下旬より職種ごとの研修期間に入っており、イチ早く活躍できるよう毎日頑張ってくれています。

今日は、いくつか実施した研修のうち特にやって良かったと思える他社合同での新入社員研修についてまとめてみます。

 ↓4月上旬に実施したビジネスマナーを教えてもらう研修については下記参照↓

nabeharu.hatenablog.com

自社の概要・事業内容を他社の新入社員に教える

今回、合同研修にご協力いただいたのは株式会社マーケティングアプリケーションズさんと、株式会社エスワンオーインタラクティブさんの2社。

合同研修の内容は、「各々の会社の新入社員が、自社の会社概要や事業内容を相手の会社の新入社員に教え合う」というもの。普通、新人研修は自社内で完結する場合が多いので、まさに"他流試合"です。

フィードフォースの新入社員研修は「自走式」がテーマだったので、例によって詳細は人事が決めず、合同研修の目的とスケジュールのみを伝えて、発表の内容やそこに至るまでの計画は全て新卒メンバーに任せました。
他社への発表以外にもいくつかタスクやミッションを同時平行で任せており、時間に余裕のない中で先輩社員の力を借りながら準備を進めてくれました。

そのときの様子は下記をご参照。

www.feedforce.jp

f:id:nabeharu:20160515202537j:plain

合同新入社員研修の目的とメリット

設計時から意識していた目的・ゴールと、実際にやってみて感じた感想も含めてまとめると下記の3つです。

緊張感が保たれる = 良質な失敗体験ができる

研修期間中、新卒メンバーは皆マジメに取り組んでくれているとはいえ、ずっと社内で自社の社員のみと話しているとどうしても緊張感が薄れたりダレたりしてしまうことがあります。
「他社の社員に対してプレゼンする」という普段の研修とは異なる状況を作ることで、緊張感を保つことができる、というのが当初考えていた目的の1つでした。

また、実際にやってみて気づいたのは、緊張感が保たれることで"良質な失敗体験"を積むことができる、ということです。
スケジューリング、知識のインプット、発表資料の作成、発表の準備・練習、アウトプットの質等々、初めから完璧にできる人はいませんし、完璧にできるようなら研修は必要ありません。現場に出て取り返しのつかない失敗をする前に、あらかじめ失敗体験を積むこと研修の意義の1つです。
そういう意味では、他社と合同での研修にすることで緊張感が保たれ、結果として良質な失敗体験ができたのは想定以上の収穫でした。

他社を知ることで自社の理解が深まる

入社後にとにかく覚えることが多い新入社員ですが、何はともあれ自社のことをしっかり理解することが重要です。自社が何を社会に提供し、どんな課題を解決しているのか。自社にはどんな人がいて、どのようにその価値を創出しているのか、をまずは学ぶことになると思います。

しかし、自社のことだけを見ていてはその理解が偏ってしまうリスクがあります。
他社と合同で研修を行うことで、他社から見た自社がどのようにうつっているのか、他社はどのような価値を生み出しているのか、を理解することで結果として自社の理解を深めることができたと思います。

特に今回は、全くの異業界ではなく、大きく見れば同じ業界で得意領域が異なる2社と合同研修ができたことには大きな意味があったと思います。

他社の同期ができる

最後に副次的な効果として。
研修期間中に他社の同期入社の社員と交流する機会は中々ありません。

合同研修を通して、他社の同期との交流ができることで、今後様々な場面で刺激しあったり、励ましあったり、一緒に業界を盛り上げていったりと、化学反応が生まれることが期待できます。

 

以上、新入社員合同研修をやってみた感想を振り返ってみました。
最後に、ご紹介した2社の人事の方、新卒社員の皆さまには大変お世話になり感謝しております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2017年卒 新卒採用、まだまだ募集中!

フィードフォースでは2017年新卒採用を継続中です。
入社後しっかり育成する覚悟ですので、興味のある方はご連絡ください。

recruit.feedforce.jp

入社5日目の新人にビシネスマナーを教えてもらった(研修資料付)

新入社員にビジネスマナーを「教えた」ではなく「教わった」話です。

新入社員がやってきた!研修どうする?!

2016年4月1日、フィードフォースに新入社員が10名入社しました。

www.feedforce.jp 

正社員45名の会社に、社会人経験のない新卒社員が10名入ってくるのはかなりのインパクトです。この日がフィードフォースの転機となるのは間違いありません。

入社5日目の新入社員にビジネスマナーを教えてもらった

ほとんどの会社が新入社員向けにビジネスマナーの研修をすることと思います。社会人となる以上、社内外問わず失礼のない言動ができることはとても重要です。

しかし、ただ聴いているだけの講義ではつまらない上に身になりにくいです。とはいえ、マナーを教えないわけにもいかない…と考えた結果、新入社員にビジネスマナーを教えるのではなく、教わることにしました。

私がやったことは、4月1日の入社式後に新入社員に下記を告げただけです。
「4月7日に私に顧客訪問時のビジネスマナーを教えてください。形式は問わないけど、何も知らない新人が聞いてもマナーを守れるように」

新入社員たちは、どうすればビジネスマナーをうまく教えられるか自分たちで考え、調べ、準備を進めてくれました。

そのときの様子は下記参照↓

www.feedforce.jp

新卒入社5日目の社員に教わったビジネスマナー研修の内容

 実際に講義してもらった内容が下記です(一部加工)。内輪を褒めるのもアレですが、想定以上にクオリティが高くてツッコミどころがほとんどありませんでした。

とおりいっぺんの教科書的マナーだけでなく、イレギュラーな状況やリアルな場面が想定されていたのが特に良かったです。

(教わったことの抜粋)

「遅刻してしまう場合はすぐに先方に連絡すること。その際、二重の遅刻とならないよう到着予定時刻は余裕を持って伝えること。遅刻の罪悪感からつい早めの時間を言ってしまいがちなので注意する」

「朝の電車は遅延が多いので昼間の外出よりも更に余裕を持って出発すること」

講義の中では、名刺交換のやり方を実演で教わる場面もあったり引っ掛けのクイズがあったりと、ただ淡々と説明するだけでない工夫も見られました。

f:id:nabeharu:20160421224910j:plain

新入社員が人事にビシネスマナーを教える研修のメリット

新入社員にビジネスマナーを教える研修をやってみて、想定以上に良かったなと感じています。メリットは下記の3つです。

教わるよりも教えたほうが身になる

これが一番大きいのですが、同じ内容を教わるよりも教えたほうが断然身になります。
上記の内容を調べる過程・資料を作る過程・うまく伝えられるように練習する過程を通して、普通にマナーを教わる何倍も学習できたことと期待しています。

他先輩社員を巻き込んでいた

私から具体的な指示は出さなかったのですが、上記の講義資料を準備する際は多くの先輩社員の力を借りていたようです。

後から聞いたところによると、下記のようなプロセスで資料作成・発表準備をしていたとのこと。

  1. パートごとに役割分担してマナーを調べ、粗い資料を造る
  2. 資料がある程度できた時点で先輩社員(入社2年目)に見てもらいフィードバックを得る
  3. フィードバックをもとに資料を修正する
  4. 修正した資料を別の先輩社員(入社5年目)に見てもらいさらにフィードバックを得る
  5. フィードバックをもとに資料を修正し、発表練習

年次の違う先輩社員にタイミングをずらして協力してもらう念の入れようは、「やるな」と感心してしまいました。
チームで成果を出すこと・人の力をうまく借りること・社員との交流の大事さなど複数のことを言葉ではなく実体験で学ぶことができたようです。

先輩社員の刺激になった

上記のとおり、「人事にビジネスマナーを講義するので、アドバイスをください!」と社員へお願いする新入社員。
お願いされる側にとってはかなりのプレッシャーです。間違ったことを教えれば新入社員による講義がうまくいきませんし、教えた側が悪いということになりかねません(しかもそれが人事に知られる笑)
また、マナーを教える側のマナーがなっていなければ先輩社員としてカッコがつきませんから、社内に良い意味での緊張感が生まれたように感じます。

参加者が主体的に学ぶ姿勢を持てる研修づくり

人事にとって永遠の課題である育成・研修です。私自身まだまだひよっこなので、偉そうなことは何も言えませんが、やはり参加者が主体的に参加できる仕組み・仕掛けを作ることが人事にとって重要だと感じています。

その意味で、学ぶ本人にとっても周囲の社員にとってもプラスになる、「研修を自分たちでする研修」は1つの解になりそうだな、と感じています。

 実は去年も同じようなことをやっていました↓

nabeharu.hatenablog.com

彼らの成長が楽しみです!

新年の抱負を実現させるためのコツ

新年に立てた目標は達成されない?!

新年明けました。気持ちを新たに目標を立てたり新年の抱負を述べた方も多いと思います。
お正月の開放的な気分でついつい高い目標を立ててしまい、1年振り返ってみると全然達成できていない、なんてことありませんか?
(ちなみに私の2015年の目標は体重5キロ減に対して3キロ増でした。達成率-60%!)

下記サイトによれば、8%の人しか新年に立てた目標を達成できていないそうです。

any-stress.com

そこで今回のブログでは、新年の抱負を言うだけでなく達成させるためのコツを共有したいと思います。

f:id:nabeharu:20160106001305j:plain

既にある習慣にリンクさせて行動定着させる

今回のブログは下記の本を参考にしています。

人材育成担当者のための絶対に行動定着させる技術

f:id:nabeharu:20160106002220j:plain

目標を具体化するだけでは達成されづらい

抽象的な目標ではなく具体的な行動を立てよう、というのは聞いたことがあるかと思います。
確かに、「本をたくさん読む」よりも「月に本を3冊読む」の方がより達成できる気がします。実際、この目標でもしっかり本を読める人はいるでしょう。

しかし、人は弱いものです。つい忙しくて、体調が悪くて、などの理由で本を読む時間を作れないことがあります。

せっかく具体的に立てた目標が中々達成できない理由は、立てた目標をいつやるか、の視点が抜けているからです。

普段やっている習慣の「ついで」にできる行動目標を設定する

人は本質として変化を嫌うので、新しい目標を立てて実践することは本能的に苦痛だったりします。これまで本を読む習慣がなかったのに急に本を読もうとしても中々行動に移すことはできません。

そこで、普段自然と行っている習慣にリンクさせて「ついで」にやることで、苦痛を感じずに目標達成のための行動定着がしやすくなります。

先の「月3冊本を読む」という目標であれば、例えば下記のようになります。

  • 通勤電車に乗っているときは本を読む
  • 毎週土曜日のコーヒータイムの間は本を読む

ここでのポイントは、「通勤電車に乗る」「毎週土曜日のコーヒータイム」は特に努力しなくても続いている習慣になっていることです。努力も意識もせずにできる習慣をトリガーにして、「ついで」にやることで、新しいことを始めるという本能的な苦痛を感じずに、無理せず行動が定着できるようになるのです。

 

このように、せっかく立てた新年の目標がキチンと達成できるように、習慣にリンクさせた行動にまで落とし込んでみてはいかがでしょうか?

内定者懇親会で脱出ゲームをやってみた

先日、2016年4月入社予定の内定者懇親会を行いました。
そこで前回、ワークスタイルトランプの記事でも紹介した HEART QUAKE さんの脱出ゲームを行ったのでその実施報告レポです。

脱出ゲームの詳細は下記より。

heart-quake.com

なぜ内定者懇親会で脱出ゲームか

一言で言ってしまうと、「短期間で互いの距離を縮めてほしかったから」です。
内定者の半数以上が関東外に住んでいることもあり、入社前に交流の機会を持つことが中々難しかったので、短期間で仲良くなってもらう方法を考えていたところ、HEART QUAKEさんの脱出ゲームを知って試してみました。

実施の様子は下記。制限時間は30分だったのですが、他社の内定者が20分で脱出したと知り、20分を切ろう!と煽ってみました。

f:id:nabeharu:20150818223405j:plain

f:id:nabeharu:20150818223419j:plain

途中、迷走する場面もありましたが、若さゆえのひらめきで無事脱出!!

f:id:nabeharu:20150818223434j:plain

結果は19分!目標達成しました。さすが!!

f:id:nabeharu:20150818223426j:plain

終了後、ゲームで気づいた自分の強みと弱みをまとめます。

やってみた感想

  • コミュニケーションをとらざるをえない状態になるので、初対面でも会話が自然に起こるのがgood
  • ゲームへの取り組み姿勢にも内定者それぞれの個性が出ていて、お互いのキャラを短時間で理解できる
  • ゲームであっても本気で取り組む様子を見て、良い人材を採用できたな、としみじみ

というわけで、脱出ゲームやって良かったです。
やっている様子が楽しそうだったので、次は自分がプレイヤー側でやりたい!

ベンチャー企業のほうが成長しやすい要因があるとしたら

大企業とベンチャー企業、どちらのほうが成長できる?

「会いに行けるベンチャー」で学生と面談をしていると、よくこの質問をされます。

大企業を辞めてベンチャー企業に勤めている身としてはノータイムで「ベンチャーのほうがいいよ!」と答えたい気持ちもあるのですが、そこをグっとこらえて、規模の違いによって社員の成長に与える環境要因がどこにあるのかを話すようにしています。

一般論として両者の違いを成長要因で大雑把に分けると下記のとおりでしょうか。

<大企業>

  • 教育、研修がしっかりしている
  • 長い目で見ればグローバルな活躍ができる
  • 長い目で見れば金額の大きな仕事ができる
  • 部署をまたいだローテーションで様々な経験を積むことができる

<ベンチャー企業>

  • 若いうちから業務範囲が広い
  • 若いうちから任される裁量が大きい
  • 周囲に上昇志向の人が多く刺激になる
  • 経営者の近くで働くことができる

上記のとおり、どちらの企業にも成長できると思われる環境要因があります。

f:id:nabeharu:20150720195126j:plain

結局のところ本人次第

そもそも成長とは何なのか、それはいつ時点での成長なのか、その人は何を目指したいのか...これらによって冒頭の問いの意味も答えも大きく異なってきます。

更に言うならば、入った会社での自分自身の取り組み姿勢のほうがどんな環境に入るかよりも10倍大事です。

DeNAの南場さんと元LINEの森川さんも対談で下記のように言っています。

自分の成長だへちまだなどという余裕がなくなるくらい必死になって仕事と相撲をとっている社員ほど、結果が出せる人材へと、驚くようなスピードで成長する
学生さんと話していると、「自分が成長できる会社を選びたい」という人が多いんですよね。もちろん成長はすべきだと思うし、考え方としては間違ってはいません。けれども、入社初日から給料をもらっている以上、プロフェッショナルとして自分を追い込んで成果を出すのが第一にすべきことで。

diamond.jp

ベンチャー企業では、「早く成長してくれないと会社が困る」→ だから一生懸命育てる

 成長に関する本質的な議論は↑の南場さんと森川さんの対談を見ていただくのがいいとして、ここからが記事タイトルのアンサーです。

ベンチャー企業と大企業での成長要因の違いがあるとしたら。

それは、ベンチャー企業には(大企業に比較して)余裕がないことだと考えています。

たいていのベンチャー企業が、成し遂げるべきビジョンを最速で達成するためにはどうすればいいかを真剣に考え、取り組んでいます。
そうなると必然的に、若い社員・社歴の浅い社員にも大きな仕事を任されるチャンスがまわってきやすいです。
そして当然、経験の浅い社員は任されたチャンスに対して力量が足りないのでその仕事を全うするためには自身が背伸びして成長する必要があります。意欲と周囲のサポートしだいで、今の力量以上の成果を出すこともできるでしょう。

これを会社目線で言い換えると、「早く成長してくれないと会社が困る → だから一生懸命育てる」と言えるのです。

ベンチャー企業は即戦力を求めるから入社させても教育しない、という論調をよく聞きますが実際は逆だと思っていて、上記のとおり即戦力になってくれないと困るからむしろ本気になって育てるというのが実態で、そうした取り組みの企業も増えてきていると感じています(育てる気もなく使い捨てにしているような会社がないとはいえませんが)

もちろん大企業だって社員を一生懸命育てるわけですが、その違いはこの切迫性にあるのだと最近考えるようになりました。

この切迫性を良いと感じるかどうかも人それぞれではあるのですが、1つの参考としていただければ幸いです。

新入社員研修講師を新入社員が務める研修をやってみた

新入社員がやってきた!研修どうする? 

ウチの会社にも新入社員が4人加入しました(2015年4月)。

40人の会社に4人の新卒が入るのは中々のインパクト。

大きな期待をかけて採用した4人を早期に戦力化して活躍してもらえるかで会社の将来が決まります。

さて、どんな研修をするか。。。

新入社員研修講師を新入社員が務める研修

研修で最も大事なのは、研修コンテンツそのものよりも、受講者をいかに学ぶ気持ちにさせるか、だと思っています。

で、やってみました。新入社員研修講師を新入社員研修が務める研修 社内では研修研修と呼んでいます)

研修研修の意図

  • 教わるよりも教えるほうが圧倒的に身になる
  • 研修資料を作る過程で既存社員との交流ができる
  • 人事が楽をできる 

新入社員に伝えたこと

  • 新入社員にとって何が必要か、何を学ぶべきかを自分たちで考えて学習して
  • 1週間後、既存社員が新入社員役をやるので、そこで新入社員に教えるつもりで研修講師をやって
  • 必要であればいくらでも社員に頼っていいよ
  • 役割分担はしてもいいけど、全員が全てのパートを理解して教えられる状態じゃないと意味ないよ。誰がどのパートを発表するかは発表直前に決めるから。

うーん、我ながらヒドいですね。

よく文句も言わずについてきてくれたものです。

やってみてどうだった

結論から言うととっても良かった。

全ての企業が導入すればいいと本気で思っていたり。

  • 研修に臨む姿勢が主体的だった

何しろ何が必要か、から自分たちで考えて取り組んでいるので、主体的にならざるをえない。

既存社員や他社社員に教えなきゃ、という緊張感も良い方向に左右していたと思う。

  • 通常の研修よりもインプットの量が多かった

10教えるには100のインプットが必要ですから。

  • 既存社員の協力を得るプロセスを自発的に体験できた

新入社員に限らず、仕事で成功するには色々な人の力を借りるわけですが、

そのプロセスを本業に入る前に自発的に体験できたのは大きかったと思います。

  • 良質な失敗体験ができた

コレは意図していなかった効果。

スケジューリングから資料作成から、何から何まで新入社員に任せていたからか、研修発表当日のクオリティは正直ひどいものでした。

最後に社長より、

「どんなにプロセスを頑張ってもアウトプットがしょぼければ意味がない。お客様の前ではアウトプットが全て」

と言われてかなりこたえていた様子。

その日の夜や翌日に、自主的に集まって反省点をまとめていました。

f:id:nabeharu:20150419221201j:plain

「もっと早くから社員に頼っていれば・・・」

「情報共有や相談をもっとこまめにしていれば・・・」

「アウトプットへの意識、足りていなかったな・・・」

などなど、絞り出すような実感のこもった反省が語られていました。

魂のこもった振り返りを聞いて、研修が成功した(発表は失敗だったかもだけど)と感じた瞬間でした。

この魂の振り返りは、通常の研修では絶対に出なかったと断言できます。

課題を与えるタイプの研修でも難しかったなんじゃないかな。

 次回への反省

良質な失敗体験を積むという意味でも有用だと感じた研修研修。

来年もやろうと考えています。

来年やるとしたら、

  • 失敗体験を実感してもらうために、本気で取り組むよう仕掛ける
  • 他社員の協力を得られやすくなるよう根回ししておく

などをより意識して設計しようと考えています。

新入社員研修講師を新入社員が務める研修、オススメですよ。

↓研修受講者目線でまとめた記事↓

blog.feedforce.jp

追記)2016年の新人研修では下記のようなことをやりました。

nabeharu.hatenablog.com